「AIって最近よく聞くし、凄そうだけど……結局、私の仕事に関係あるの?」という疑問はありませんか?

「よし、さっそくAIに仕事を頼んでみよう!」と画面を開いたものの……。

「なんて話しかければいいかわからない」 「適当に質問したら、的外れな長文が返ってきて読む気をなくした」 「プロンプト(指示文)の本を買ってみたけど、難しすぎて覚えられない!」

…と、そっと画面を閉じてしまった経験はありませんか?

安心してください。難しいプロンプトの専門知識なんて、覚える必要は一切ありません!AIという部下に思い通りの仕事をしてもらうために必要なのは、コピペで使い回せる「1つの型(テンプレート)」だけです。

今回は、私が毎日オフィスワークで使い倒している「事務職専用のプロンプトの型」を、超具体的にお教えします!

AIが劇的に変わる「魔法の3ステップ型」

AIへの指示は、以下の【前提・依頼・出力形式】の3つをセットにして伝えるだけで、返答のクオリティが10倍に跳ね上がります。

本に載っているような難しい英語や記号は不要です。今日からメモ帳にこれを貼り付けておいてください。

事務プロ直伝!コピペ用テンプレート

【前提】 あなたは(〇〇)です。

【依頼】 (〇〇)をしてください。

【出力形式】 (〇〇)で出力してください。

なぜこの3つが必要なのか、部下や外注先、職場の人に仕事を頼むシーンを想像しながら、理由をセットで見ていきましょう。

①【前提】キャラ設定をする

AIは、どんなキャラクターにもなれる天才です。最初に「あなたは丁寧で優秀な総務部員です」「あなたはExcelマスターのSEです」と役割を与えてあげることで、その道のプロの脳みそに切り替わり、言葉遣いや知識のレベルがグッと実務向けになります。

②【依頼】やってほしい作業を具体的に

「お詫びメールを作って」だけではなく、「誰宛てに、なぜ遅れたのか」という材料を箇条書きでいいので放り込んであげましょう。

③【出力形式】「どう出してほしいか」のゴールを決める

AIが的外れな長文を返してくるときは、ここを指定していないことがほとんど。「箇条書きで3つにまとめて」「ビジネスメールの形式で」とゴールの形を指定してあげることで、求めていた通りの綺麗な成果物を出してくれます。

2. 【実例】このテンプレートを「そのままGemini/Copilotに貼る」とどうなる?

百聞は一見にしかず。先ほどのテンプレートを使って、実際にAI(GeminiやCopilot)に指示を出したリアルな画面の例を見てみましょう。今回は一番身近な「社内メールの作成」です。

あなたが出した指示(プロンプト)

【前提】 あなたは丁寧で優秀な事務員です。

【依頼】 社内メンバーに向けて、健康診断の受診を促すリマインドメールを作ってください。締め切りは来週の金曜日です。未受診の人が嫌な気持ちにならないよう配慮してください。

【出力形式】 ビジネスメールの形式で、件名と本文を出力してください。

AIから返ってきた実際の文章

件名:【重要・リマインド】健康診断の受診に関するご案内とお伺い

社員の皆様 お疲れ様です。総務部の〇〇です。

日々の業務、大変お疲れ様です。 本日は、今年度の健康診断の受診について、大切なリマインドのご連絡です。

すでにご対応いただいた方には重ねてのご案内となり恐縮ですが、受診の締め切りが【来週の金曜日(〇月〇日)】までとなっております。

業務等でお忙しい中、お手数をおかけして大変恐縮ですが、皆様の健康を守るための大切な診断となりますので、お早めの受診手続きをお願い申し上げます。

万が一、予約が取れないなどのご事情がございましたら、お気軽に総務部までご相談ください。どうぞよろしくお願いいたします。

いかがでしょうか?「未受診の人が嫌な気持ちにならないよう配慮して」というこちらの意図を100%汲み取った、完璧なメールが一瞬でできあがります。

【プロの技】もし1回で「惜しい!」答えが返ってきたときの対処法

このテンプレートを使っても、1発目で100点満点が出ないこともあります。「うーん、ちょっと文章が堅苦しすぎるな…」「もう少し短くしてほしいな」という時ですね。

ここで初心者の多くは「あ、やっぱりAIって使えないんだ」と諦めてしまいますが、それはもったいない!

AIは優秀ですが、最初はあなたの「細かい好み」までは分かりません。そんな時は、画面の下にある入力欄に、追加で「ダメ出し(フィードバック)」をしてあげればいいのです。

  • 「もう少しフランクで優しい表現に変えて」
  • 「全体を300文字以内にして」
  • 「Excelにそのまま貼りたいから、説明文は省いて数式だけ出して」

最初からプロンプトを書き直す必要はありません。会話を続けるように1行付け足すだけで、AIは「承知いたしました!」と、すぐに修正版を作ってくれますよ。

事務プロの一次体験:AIは「指示待ちの優秀な部下」

私も昔は、AIに「〇〇について教えて」とだけ聞いて、教科書のような長い文章が返ってきて「使えないな…」と諦めていた一人でした。

でもある日、「AIは優秀だけど、指示を待っている新人の部下なんだ」と気づき、この【前提・依頼・出力形式】の型に当てはめて指示を出すようにしてみたんです。

すると、今までが嘘のように、「そうそう、これが欲しかったの!」と思わず声が出るような、完璧な成果物が一瞬で返ってくるようになりました。

AIが的外れな答えを出すのは、AIの能力が低いからではありません。私たちが「指示の出し方」をほんの少し間違えていただけ。この型さえあれば、プロンプトの専門書を何冊も読む必要は全くありませんよ!

まとめ:仕組みで仕事をラクにしよう

AIへの指示は、【前提・依頼・出力形式】。 まずはこの3つをメモ帳にコピペして、新人の部下に指示を出すように話しかけてみてください。明日からのデスクワークが、驚くほどスムーズに回り始めるはずです。

「プロンプトの型はわかったけれど、自分のデスクワーク全体をもっとシステム化して、劇的に効率アップさせたい!」という方は、ぜひこちらの記事も読んでみてください。

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みっか
自他共に認める「三日坊主」な事務職。 「根気が続かないなら、道具と仕組みに働かせればいい」をモットーに、事務代行 mikka office を運営しています。 FP3級(2026年6月取得)やITパスポート(2023年9月取得)の知識を活かし、長年愛用する定番から新導入の注目アイテムまで、意志の力に頼らない効率化の仕組みを検証・発信中です。